減塩のお話
夏を迎えました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
天候が定まらないためか、体調を崩される方がいらっしゃいます。体調管理には、十分にご留意ください。
本日は、減塩について少しお話します。
以前、荒川規矩男(あらかわきくお)という非常に有名な先生のご講演を拝聴したことがあります。
アマゾンの奥地に住むヤノマモ族という種族の調査についてのお話でした。かれらの住環境ではほとんど塩が摂取できません。彼らの血圧は、年齢が増しても変化なく正常でした。それとは対照的に、我が国の秋田県の当時の塩分摂取量は、十数グラムと多量でしたが、年齢とともに明らかに血圧の上昇がみられており、塩分摂取量と血圧、さらに動脈硬化性疾患との深い関連性が推察されました。食塩摂取の血圧への影響がこれほどとは、、、、とあらためて納得した次第です。このエピソードは、もう10年以上前のことですが、個人的に非常に感銘を受けましたので、よく記憶しております。日常の減塩について、皆さんのご参考になりましたら幸いに存じます。
第60回日本糖尿病学会年次学術集会に出席してきました。
毎年1回、5月に開催されます日本糖尿病学会ですが、本年は、名古屋国際会議場を中心とした施設を会場として、開催されました。大変天気に恵まれたのですが、北海道の人間としては、暑いくらいでした。
今年も、「高齢者糖尿病の管理」については、大きな話題のひとつでした。糖尿病治療に伴う低血糖は、やはり認知症をきたす危険因子のひとつであり、極力避けることが重要であり、昨年発表された「高齢者のコントロール目標」(下の表)は、日常診療において、十分留意すべき目安となることが示された一方で、カテゴリー分類のための認知機能や日常生活動作の評価を具体的にどのように施行したらよいのか、方法についての検討の余地があると思われました。
日本糖尿病学会(編・著).糖尿病治療ガイド2016-201文光堂、東京、p.98, 2016
健康教室を開催しています。
4月12日(水曜)、第12回健康教室を開催し、6名の方にご参加いただきました。今回は、「尿酸が高い?」と題しまいて、尿酸についての最近の話題についてお話いたしました。 当院の健康教室は、予約等は必要ありませんので、お気軽にご参加下さい。